こども美術教室がじゅくのウェブ授業。休講期間に自宅でできる絵画造形活動をブログ形式でお届けします。(子供のための造形・絵画教室)

2020年4月15日水曜日

手のデッサン(中高生クラス)

こんにちは。
お家でも少しでも創作活動ができればということで始まったお家でがじゅくですが、どんな課題かしらとやる気で覗いてくれたみなさんには、がっくりしちゃうかもしれませんが。
中高生クラスのお家でがじゅく1回目は、いきなりお硬いです。
「手のデッサンです。」じゃーん。
 千里の道もいっぽから。
絵の上達の道も一本の線からです(?)
だけれど、手は良いモチーフなのです。何を描こうかなと迷ったら、ひとまず手を描いてみたらいかがでしょうか。
手は、グー・チョキ・パー・小指を立てたり・親指立てたり・きつねにしたり、何かを持ってみたり…何通りも形を変えらるので、そのたびに違った表情の絵になります。身近です。後は鉛筆と紙があればOK!
中高生と言わずに、小学生も挑戦してみてください。

では描いていきましょう。ポーズをとった手をじっくり見て…
まずは、あたりをつけていきます。
大まかに形の印をつけていく作業です。
人差し指はこの辺にあって、親指はこのへんで、手首はもっと下で…この辺で曲がっているかな…

だいたいあたりがつけられたら、指一本一本など、少しずつ形をはっきりさせていきます。
 この時点で、形をたくさん探ってください。
もうちょっと短いかなとか、もう少し離れているかなとか。
一つ一つの形を見るのはもちろん、指と指、指と手の甲、手首…それぞれの位置関係も気にしてあげましょう。

形を探りながら、色味や陰影もつけていきます。
最初は、暗い・中位・明るい…と大きく陰影をつけていきましょう。
手を白い紙の上にのせると、意外と暗い色をしているように見えます。

今度はもっと細かく陰影や色味を見てあげてください。
どこから手を付けたらいいのやら。といった場合は、形や情報がたくさん集まっているところから描いていくといいです。
たおえば、手と台(机)の接地しているきわとか、3本の指が親指の下に巻き込まれているとことか。手のひらの上の方がちょっと見えて親指の下に入っていくところか…
ぎゅっと暗いところがあって、そこからだんだん明るくなっていくイメージでしょうか、もちろん明るいところも真っ白ではないので、このくらいのグレーかな?と描いていきます。濃いめのシワとかも描いていきましょう。

だいぶできてきました。
でもなんだか硬そうな手です。

更に細かく色味・明暗・細部を描きこんでいきます。
 台(机)に落ちている影も、台のまっすぐな面を意識した線の集まりで薄い影も表現したり。
細かいシワや、爪の硬そうな感じを描きこんだり。皮膚の丸みを線で追ってあげたり(形にそうように線を足しながら微妙な色の違いを出していけると良いです)。

完成。

えー。これってどういうこと?ということも描いてあるかもしれませんが、いろいろ説明していますが、まずはとにかく目の前の手をよく見て、何度も何度もよく見ながら描いてみてください。

それから、やっぱり毎日形を描くことで正確な形を描くことができるようになります。
こんなにかっちりと描かなくてもよいです。

1日5分で線画でもいいです。3分でもいいです。(←時間決めて、計って描き始めると意外と、あと1分追加で…。と意外と一生懸命描いちゃいます。)
飽きたら、サインペン(裏写り注意)やボールペンで描いてみたり、利き手じゃない方で描いてみたりするのも手です。

手のポーズは長い間同じポーズにしてても辛くないものにしてくださいね。
ではまた次回。

担当したのは、ちひろ先生でした。(記:ちひろ先生)

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